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National・PANASONICの折りたたみ自転車

このFolding Bikeのお話シリーズの中で初めて国産車の登場となる、
ナショナルのトレンクル6500という自転車です。

ナショナル トレンクル6500

JR東日本が、鉄道と自転車の共生をテーマにナショナルに開発を依頼し、
できあがった自転車で、超小型(下の折りたたんだ状態の写真が、透明のケースに覆われているのは、
この大きさが駅の\400.のコインロッカーの内部スペースで、それに入る大きさに設計したそうです。)
そして超軽量、ネーミングの6500というのが重量6500gを表しています。
普通の自転車が17〜20kg、スポ―ツタイプの比較的軽いもので8kg台なのからすると、
このトレンクルの軽さが驚異的なのがご理解いただけるかと思います。
余談ですが、このシリーズにトレンクル7500というのがあります。
ようするに、重量が1000g重い、7500gの製品なんですが、
価格が6500の¥176000.に対し、7500が\103000.と、\73000.の価格差があります。
1000g軽くするのに、\73000.の費用がかかっているわけです。
(その後、約6000gの更に超軽量のモデルが発表され、予定価格が\350000.とありました。
500gの軽量化に\170000.以上の費用がかかっている!・・・でも、いまだに発売されていません)
自転車の軽量化はスポーツサイクルの分野では、
結構、熱心に取り組んでいらっしゃる方も多く、いろいろと、軽量部品を手に入れて組み付け、
走ってみたり、量ってみたりと、楽しい自転車遊びの一分野です。
・・・ただし、お金があればですけど。

さて、この自転車軽量コンパクトをコンセプトに設計されているので、
スゴイ欠点があるのです。
乗りにくいのです。
車輪が14インチ径で、ホイールベースも短い、
自転車乗りを楽しむ、つまりサイクリングには、かなり辛いのです。
メーカーもその点はわかっていて、カタログにも、「散歩以上、サイクリング未満」、
「この自転車を使って“あるく”そんな旅」という表現をしています。
余談ですが、この自転車、自転車界に思わぬ恩恵をもたらせました。
この自転車がJR東日本の主導による開発ということで、
列車への持ちこみ(バッグに入れて)が無料なのですが、
それに伴い、すべての折りたたみ、または、分解してバッグに入れた自転車が、
以前は有料手回り品として、\260.支払っていたのが、
一部の私鉄を除き、全国的に無料になったのです。
いろんな意味でこの自転車、エポックメーキングなのですが、
私は、ナショナルという大手メーカーがこの値段で、
こんなに極端なコンセプトの自転車を発売したということを、かなり評価しています。
それに、メーカーの予測を遥かに超える、
売れ行き(特に6500の高いほうが)を示していることに、
日本人の自転車に対する考え方の変化を感じ取ることができます。

原文執筆2000.07.29
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